当事者からはこのような指摘があります。
今やポピュラーとなったパソコン要約筆記ですが、漢字変換のある日本語という
言語の性格と、1キーが1文字に対応していない(ローマ字入力の場合)状態が
英語の入力に比べてスピードを損ねることは否定のしようがありません。
上記の方の指摘は、なるべくそれらの制約を解消しようというものだと思います。
ここで問題となるのは、読み手の読みにくさということになるでしょう。
上述のURLでは、そのようなことに不平をとなえるのは「アマッタレ」であると
ばっさりされており、個人的にも同意するところでありますが、実際は、受け手と
なる聴覚障害者の読み書き・語彙等のリテラシーの度合いにも左右されてくる
のではないでしょうか。
そこで、実際に従来のパソコン要約筆記とカナオンリーの要約筆記を2つ並べて
みました。テキスト文は、新入社員の入社の挨拶です。
いかがでしょうか。どのようにお感じですか?
ちなみに、この入力を担当してくれた熟練の支援者の方は、当初こそ慣れない
カナ打ちに戸惑っておられましたが、すぐに慣れたそうです。
また、打鍵数が、支援時間が長ければ長いほど従来のものよりも少なくなるので、
持久力勝負には向いているのかも知れません。連携入力でどうなるか等、
興味深いところです。
このような支援を苦にしない支援者がいる場合、その形式の選択肢のひとつと
してならば、検討してみる価値もあるかも知れませんね。
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