これらは全て個人の意見であり、そうしなければいけない!というわけで
はなく、あくまで、ある支援者の考えです。
参考にして自分でやってみるときにも、まずは隣にいる聴覚障害学生と
こんなのどうだろう、と相談してみることをオススメします。
通訳で個人的に区別してること
話者が質問した時は「?」の後にスペース入れて続きを打つ。
例)何か質問ありますか? 大丈夫?
話者が自信なさそうに話した時はスペースあけずに打つ。
例)英語で言うとコミット?メント?だけど
自分が自信ないときは(?)つける。
例)ガジラ(?)は
2,3回同じことを言ってる時は一回しか打たない。
強調でわざと2,3回言ってそうな時は、重ねて打つけど、言い淀みみたいな時は一回。
vs
強調でわざと2,3回言ってそうな時は、「 」をつける。重ねては打たない。
話者の先生の話ぶりや、人柄で語尾を変える。ただ、ずっとではなくて、授業最初の
5分くらいは先生の口調を表現できるように打って、途中からは、同じ口調だとしても、
打ちきれなくなってくるから略す。そこは察してもらう。顔文字なんかも使って表現したり。
ビデオ資料放映の時は、
((ビデオ))
ナレーター/ *****
女の子/ *******
という感じで、できるだけ誰が何を喋ってるのかわかるように字幕の断片でも打って、
追いつけなくなったら、(字幕)って。休憩のチャンスでもあるから。
字幕なかったらひたすら打つしかないよね。
ビデオが終わったら、
--------------
先生/****
って区切ってから始める。ビデオ中にかぶせて喋る先生は、
(先生/今子供泣いてますねー) って一文だけ紛れ込んでもわかるように。
やっておくこと
今日はビデオを見せるよみたいなことを言った時は、時間が空いた瞬間にFキーメモに
「ナレーション/」とか「男/」「女/」とか入れておく。使う確率が高いから。
授業前に予測変換入れをしておく 配られたレジュメや前回の支援時の記憶を
辿ったり、聴覚障害学生にキーワードを訊いて、それも予測変換に入れて
おくのがいいかもしれませんね。
通訳で心がけてること
「今日のスライドはレジュメ印刷していないので、各自メモをとってね」的な
展開になったら、(余裕があれば)表示部のフォントを1~2段階小さくして、
改行を少なくする。利用学生が板書してる間に通訳画面上の音声情報が
どんどん消えてしまうのを防ぐためです。
小ネタを入れる時に、(ざわざわ)と ((((((ざわざわ))))) で
ざわざわ度を表現したり、♪とか!の記号の数で表現したり。
先生の行動とかをちょっと打つ
「あー配んなきゃーあーでもなーどうしようかなー」とか小声で言ってる
時には、そのままそれを打つんじゃなくて (先生迷)とか(ぼそぼそ)とか
まとめてしまったりするね。(汗)(笑)(苦笑)とか(学生笑)とかも
結構、音声情報に忠実じゃなくて、文節とかこう入れ替えた方が
読んだ時にすっと頭に入りやすいよな~って感じで結構縮める。
打とうとすれば打てなくもないけど、縮めて楽します。
60%くらいの力で打つんだって!全力アウトだって!
細かなニュアンスは損なわないように注意だね。
「~と考えられてきている」→「~である」じゃ、ちょっとね。
ぼかすならぼかす表現で縮める。
断定なら断定表現で縮める。くらいで。
後ろのドアから遅刻してきた子なんかがいたとき
(遅刻者)みたいな TAや先生が対応することが多いから その補足?
つらい時にラクしたいこと
単独の時は、ほんとはやらない方がいいとわかってても、(スライド
読み上げ)でごまかしちゃうときがある。
Aさん/ Bさん/ すらも打つ余裕がない時は、/ と改行だけで
話者の切り替わりだけでも示しますね、あと、喋ってる人の名前が
分からない時とかもこれ使います。
漢字変換で、正しい変換を知ってるけどスクロールして探してたら
追いつかないなって時はF7にして、自分で調べさせるみたいな
F8の「」で括る機能はすごくよく使う。 でも、意外とshift+F8で()で括る
機能を知らない子が多いから損してると思う。
音声が聞き取れない時は ごめん ききとれない とかって打つ
***きこえない***とか
ずっとだらだら喋る先生なんかはどこで文を切るんだろうって思う。
聞いてても話分かりませんよ、ってね。これそのまま打っちゃったら
私の要約が下手だと思われるなーって。
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